【感想】蛭子能収「笑われる勇気」はあの名著と本質は同じなのではないか

今回は、私が本屋で珍しく衝動買い、表紙買い、タイトル買いをした、蛭子能収さんの「笑われる勇気」を読んだので紹介します。 正直、買ったときはあまり期待していなかったのですが…期待以上に面白かったし学ぶことがたくさんありました。

だって、表紙がジョブズ風なんだもん!これ見て本屋で笑っちゃったら…もう買うしかないと思って。この本を企画した人、すごいな…と(笑)

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それは偶然の出会い

偶然、本屋に行ったら蛭子能収さんのフェアを開催していまして、タイトルに惹かれてその場で衝動買いした1冊です。
私は、最近はあらかじめ著者や話題の本をチェックしてから買いに行くので、本屋でその場で即決して買うことがほとんどなくなりました。しかし、このタイトルはインパクト大ですよね。なにせ、私は「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」も何度も読んでいるのですから、「笑われる勇気」というタイトルに食いつかないわけがありません。

私の中で、この本は「電車の中で読んじゃダメ」認定

この本を読んで真っ先に「評価は真っ二つ」だろうな、ということ。それは、「蛭子さん生き方に共感できるかどうか」によって分かれる気がします。最近注目されている「自分軸で生きる」ということに興味や関心がある人にはお勧めします。だってこれだけ確固とした自分軸を持っている人もなかなかいないと思うから。

そして、この「笑われる勇気」は、タイトルだけ「嫌われる勇気」を意識したものではない、ということを読み進めているうちに感じました。

「嫌われる勇気」でも書かれている

・いい人を演じない
・自分を信じる
・万人に好かれようとするな

という「本質」の部分は、「笑われる勇気」にも通じているように思います。

ただし、さすが、そこはやはり蛭子さんといいますか…やはりオチが競艇やパチンコのネタになることも少なくなく…読んでいて「え、ここでいきなり競艇ネタ?」みたいな展開に思わず(公共の場所であったにもかかわらず)大声で笑ってしまいました…

よって、この本、私の中では「電車の中で読んじゃダメ」認定です(笑)

この本を読むにつれて感じたことは、テレビで見ている(私が勝手に抱いていた)蛭子さんのイメージとは違い「稼ぐ」ということを非常に重要視している印象を受けました。生活の為にいくら稼ぐか、そのためには本業以外の仕事もしっかりやるというところが意外でした。
そして 「自由に生きるためにはルールを守ることも必要」というコトも書かれてあり、ルール無視のテキトーだったり傍若無人ではないのだという印象を受けました。

「笑われる勇気」を読んで印象に残った言葉

・義理人情なんて、たんなる”気持ちの貸し借り”

・ヒンシュクは自由に生きている証のようなもの

・「がんばれ」という人は、本当に親身になって言ってるわけではなく、
 ふさわしい言葉が見つからないから、そう口走っているだけ

・予測できない将来のことや、今となってはどうしようもできない過去について、
 悩んだりするのは無意味

・目の前で起こった出来事を、すべて「ネタ」として使えるかどうか

・金は、その人の劣等感を打ち消すぐらいの力がある

・お金の力を信じているが、使うのは”好きなこと”にだけ

・人から笑われようが後ろ指さされようが、 
 自分にとって「楽しいこと」や「好きなこと」ができればいい

・結局、「人からどう思われるか」なんて、どうでもいいこと

これだけ読むと、結構奥が深いのですが…個人的にはぜひ本を読んで欲しいです。

この本は、女性自身で連載されている「蛭子能収のゆるゆる人生相談」の質疑応答が半分を占めています。しかし、ここでは質疑応答の部分は敢えて一切触れませんでした。なぜなら、そこまでネタバレしたら面白くないでしょ?あれ、絶対面白いから読んだ方がいいですよ。

この本を読むと「笑われる」に対する概念が変わるかも?

私は団塊ジュニア世代ですが、私たちが子どものころ、親世代が子どもの行動を正したり躾をする目的で「そんなことをすると笑われるよ」という言葉を使っていた記憶があります。

すなわち、「笑われること=悪いこと、恥ずかしいこと」という認識を幼少期から植え付けられるのですよね。

私は同居嫁16年目で義母も健在です。息子が(義母にとって)理解できない行動をとると「そういうことしていると笑われるよ」って日常的に言います。ぶっちゃけ止めて欲しいと思いますが、他人は変えられないのでこちらのスルー能力を身に着けるほうが早いです(爆)

まあ、そう言っている人たちは「良かれ」と思ってその言葉を使うのですが、それはまさに「他人の目を気にする生き方」、最近の言葉で言うと 「他人軸で生きる」ということに他ならないのです。

もしも、最近、「他人軸」で生きていくのが辛く感じてきたら、まさに「自分軸」で生きている蛭子さんの生き方が書かれているこの本を読むことで、何かヒントを得られるかもしれない、と思いましたが、いかがでしょうか。

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