私は、他人から聞いた話を瞬時に理解するのがとても苦手です。
たとえば、テレビを見ている時。最近は会話内容が字幕になって出てくるじゃないですか。
私はあれがありがたくて、主に字幕を見ながら頭の中にインプットして音声で補足しているイメージ。
小学生の息子は、まったく違うタイプで、文字は読むのも書くのも苦手。だけど私には絶対出来ない「耳コピ」が出来てしまうタイプ。
私は、自分がインプットする方法しか知らず、みんな同じ方法でインプットするものだと思い込んでいたので、情報をインプットする過程が人それぞれ違うという「認知特性」を知った時はとても驚きました。
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もくじ
「認知特性」とは
人には五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)があり、どの感覚が特に発達しているかは人それぞれ違います。
そして、物事を知ったり認識したり感じたりする方法は、その人にとって優れた感覚が優先されるようです。
人によって物事を認識する過程に大きな違いがある、同じ場所にいて同じ出来事を共有していても、その人によって認識していることが違うということは、知っておいて損はないと思います(ていうか、道徳の時間で教えて欲しんだけどw)
これに関しては、「NLP VAKタイプ」や「本田40式認知特性」などいろいろな方法で分類されているので、興味がある方は関連サイトや書籍を読んでみるといいでしょう。
「視覚優位」「聴覚優位」に大きく分類される
「視覚優位」とは
その名の通り、目で見た情報をインプットするのが得意です。
視覚でも映像で覚えるタイプと文字で覚えるタイプに分かれます。
「聴覚優位」とは
耳から情報を得ることが得意なタイプです。
聴覚でも言語で覚えるタイプと、言語的な意味を持たない「音」も情報として処理できるタイプがあるようです。
完全にどちらかに分類されるわけではなく、どちらの特性も持っているけれどどちらかが強い、そういう人が多いのではないでしょうか。
さらに、これ以外にも「同時処理」「継次処理」というのもあります。
「同時処理」「継次処理」とは
人は、得た情報に対して処理方法に違いがあるようです。
例えば、カーナビがありますね。
私は、いわゆる「バードビュー(3D表示)」が全然ダメで、地図のようなタイプの平面的な案内じゃないと頭が混乱します。現在地がここで、目的地はここで…というのを最初に提示されて、そのうえでどの道を通るかが分からないと頭が処理できないのです。
しかし、私とは違って「地図が読めない、バードビューのような、自分が進んでいる視点で3Dのような画面表示で案内してくれないと理解できない」という人がいると知って非常に驚きました。
(ぶっちゃけ、私の感覚だと、バードビュー画面の存在意義が分からず「カーナビ会社が技術を誇示するために作った機能じゃないの」くらいにしか思っていなかったのですw)
これは、今自分が何をしたらいいのか順を追って説明してくれると分かりやすいタイプなのかな、と思っています。
これは、人間の脳の処理方法の得意不得意の違いなんだそうです。バランスが取れている人もいれば、どちらかに偏った人もいるようです。
「同時処理」とは
まず最初に、全体的な概要を知ってから、細かいところを知るようにすると分かりやすいようです。
結論ありきで物事を考えた方が考えやすいタイプで、結論が分からないまま物事の順序だてをするのが苦手なようです。
カーナビで「しばらく道なりです」って言われると「しばらくってどのくらいだよ?」って不安になるのはこのタイプ。
「継次処理」とは
物事や手順は、時系列で順を追って説明しないと理解が難しいタイプです。料理のレシピを見ながら順を追って作っていくのが得意です。地図を見ておおよその検討をつけて行くのが苦手で、生き方を画像や文字などで順を追って説明してくれると目的地にたどり着きやすくなるようです。
自分の特性や相手の特性を知って、伝え方を工夫する
私は、自分の子どもが自分の伝えたいことを理解出来てないことに気づいたのは息子が幼稚園の頃でした。
そこでいろいろ調べたら、息子と私のインプットの特徴に大きな違いがあることを知り、息子に伝わるようにするにはどのように伝え方を工夫すればいいのかを考えました。
私は文字から情報を読み取るのが得意だし、息子はCMで流れる英語の歌を耳コピできる。
それぞれの特性を知って、それぞれが得意なインプット方法で情報処理が出来るといいですよね。
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