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【感想】永松茂久「影響力」は自分を商品にしたい人の必読書

ここ10年で、アメブロやFacebookをはじめとしたSNSが一般的になってきました。それに伴い、それまでは芸能人や著名人など、一部の特別な人だけが出来ていた「メディアを使った発信」というものが普通に生活している一般の人にも簡単に出来るようになりました。

それが出来るようになって、世の中は何が変わったのか。

自分でブログを開設したり、YouTubeに動画をアップして(主に)広告収入でお金をもらう事が「収入の糧」になる人が出てきました。(前者はブロガーやアフィリエイター、後者はユーチューバーと言いますね)

数年前に(当時の)仕事を通じて、初めて「ブロガー」という肩書きの方にお会いした事があります。ブログを書くことが職業になるということを知って、とてもビックリした記憶があります。

それだけではありません。

SNSやブログで発信し、人を集めたり物を売ったりする人が増えてきました。それに伴い、フリーランスとして独立するにあたってのハードルが下がって「起業女子」「プチ起業」「主婦起業」なんて言葉まで出てくるほど。

これからは、一般企業で働いているサラリーマンも「副業」することが珍しくなくなり、会社員をしながら個人事業主になるケースも増えると言われています。

しかし、それを実行している人全員が成功しているというわけではなく、一説には「9割の人が失敗する」とも言われています。私個人的な感覚ですと9割とまではいかないにしても、本当に軌道に乗っている人は半分以下だという印象はあります。

その中で、「成功」していると言われている人は、どこに意識を置いているのか

そのヒントが永松茂久さんの著書「影響力」に書かれているので、今回は「影響力」について紹介します。

 

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個人が商品になる時代

本書の構成は次のようになっています。

1.なぜ、いま「影響力」なのか?

2.まずは自分を明確化する

3.お客様像を明確化する

4.お金に対するメンタルブロックを外す

5.メンターに選ばれる人が、次世代のインフルエンサーになる

6.本を書こう。その夢をあきらめる必要など、まったくない

LAST.あなたがブランドになる日

 

手前味噌ですが、私も自分の講座で「自分を知る」ことと「あなたのお客様はどこにいる?」ということはしつこいくらい言っています。なので、

ここを押さえておくことがSNSやブログ発信で成功する1つの要素だということは、身をもって体験しています。

それを身をもって体験しているからこそ、「やり方」を学ぶ前に「在り方」をしっかりする事を私自身もブログでもSNSでも伝え続けているのです。

この部分を自分の中で明確化すると、SNSやブログ発信の内容が変わります。

「好きなことを仕事にしてみたい」と思う人が、ここ数年ものすごく増えてきました。しかし、思い切って踏み出してみたものの思ったように行かない人もたくさんいます。もし、集客が上手くいっていないとかブログのアクセス数が増えないとお悩みの方は、小手先のテクニックを学ぶことも大切ですが、その前に、「自分はどうしたいのか」「お客様はどこにいるのか」「私に出来ることでニーズがあるものは何か」を洗い出してみてはいかがでしょうか。

「自分の商品に値段をつける」ことの難しさ

自分の経験談なのですが、手帳講座を開講すると決めたときに一番悩んだのは価格設定でした。

最初、1000円からのモニターでスタートしたのですが、1000円だと「開催すればするだけ赤字になって自分が消耗して疲弊してしまう」ってことに気が付いたのです。

でも、お給料をいただいたりご主人のお給料で生活している人(の一部だと思いたいw)には、その商品を生み出すにあたっての背景にかかっているお金に対する概念が抜けている方もいらっしゃって

「何で1000円だと赤字なの?」

というのは何度か聞かれたことがあります。

それくらい、無形のものを売るということへの難しさを感じます。

影響力」に書かれている

というのは私も実際に経験したことがあります。

手帳講座を開講した時、最初はモニターで何人かさせていただいたのですが、その時に「次にこの講座を受けるとしたらいくらなら払ってもいいか、友達に紹介するならいくらなら紹介してもいいと思うか」というのを全員に聞きました。
その時、モニターさんに言われた一番高い金額を正規メニューの初期設定価格にしました。

それから1年経ちますが、お金のブロックがあるときはうまくいきません。まあ、お金に限らず何かしらのブロックがあるとうまくいかないんですけど。苦笑

フリーランスになってうまくいくかどうかのバロメータとしては、既存の思い込み(ブロック)をどれだけ外せるかというのは分かってはいるのですが、とりわけ主婦から起業した人はお金に対するブロックが強い人が多いと感じているので、そういう意味でもこの本はおススメです。

私も読みながら心に刺さりすぎて、オエオエしながら読んでました。爆

メンターという存在

さて、この本にはメンターについても書かれてあります。メンターとは「指導者」という意味ですね。フリーでお仕事をされている方の中にもメンターからセッションやコンサルティングを受けている人は少なくないでしょう。

この本では、「影響力を持つための一番の早道」として

いいメンターについて、指導と影響を受けること(p168)

とあります。

これに対しては、私も同じことを感じています。フリーランスになりたての時期こそ「いいメンター」について導いてもらった方がいいスタートが切れます。

私はフリーランスになった当時、なってみたはいいものの何からしたらいいのか分からず、その時点で初めて「メンター」の存在を知りました。たまたまそれを教えてくれた人がメンター業をしていたので、その人にしばらくつくことになりました。

今振り返れば…当時、メンターがいたからこそ

自分を商品にするとか、生産性を上げるにはどうしたらいいか、お金の流れを意識する、お客様はどこにいる?などなど…フリーランスに必要な

「雇われる側の思考」から「経営者の思考」に切り替える

という部分がスムーズに行ったのだと実感しています。

というわけで、本著のところに話を戻しますね。

影響力」では、メンターの選び方と「メンターからの選ばれ方」が書かれています。メンターから選ばれる人が、次世代のインフルエンサーになるということだそうです。

確かに、最近は影響力がある人に紹介してもらって(SNSで言うなら「シェア」、アメブロで言うなら「リブログ」)引き上げてもらい、有名になるケースが増えているように感じます。

メンターにつかなければ成功しないとは思いませんが、「いいメンターに出会えること」がフリーランスとしての成功する可能性を上げるのではないかと私も思います。

パーソナルビジネスを始めたい人におススメ

この本は、これから「自分を商品にする」「『自分』が肩書になる」という時代になる(であろう)に当たって、必要な事が分かりやすく書いてある良書だと感じました。

「好きなことだけを仕事にしたい」と思っている人には耳が痛い部分もあるかもしれませんが、この本に書かれていることは個人でSNSやブログを使って発信する形態のお仕事をしたいと考えている人には必要な事が網羅されており、必読の一冊と言えます。

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