【カーズ クロスロード】実は、40代におススメする映画じゃないかと思う【感想】
「カーズ」「カーズ2」あわせて(それぞれ…かもしれない)、おそらく100回は見たであろうという
自他ともに認める「カーズ」大好き息子と共に、日本公開初日に観に行きました!
早速、感想、レビューを書きたいと思います。
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もくじ
カーズ クロスロードの良かった点
映像としては時代の進化を感じた
まず印象的なのは、カーズから10年以上たって、映像の技術が進歩したなぁって感じたことですよ。1→2→3と作品としては「技術は進歩したなぁ」って感じます。臨場感とスピード感は、今作、本当にすごいです!
冒頭でフロリダに移動するシーンとか、実写版かと思うほど映像がキレイ。あとは、ちょっとしたところの効果音も1に比べたら細かいところまで設定されていて、10年の技術進歩ってすごいなぁとただひたすら感心。
憎まれ役がかっこいい
今回良かったのは、ジャクソン・ストームがかっこいいキャラクターだったことですよね。1のチック・ヒックス、2のフランシスコ・ベルヌーイはダサい上にムカつくという、女子的には全然感情移入が出来なかったもので。やっぱり、女子目線で見るならば、ヒールとか憎まれ役は主人公よりもかっこいいくらいの設定がちょうどいいのです(笑)
実際に、カーズ・トミカもジャクソン・ストームだけが売り切れてて、息子も「ジャクソン・ストームが欲しい!」というので手に入れるのが大変だったですよ(爆)
カーズ クロスロードでイマイチだと感じた点
納得いかないのは邦題。「カーズ3」としてナンバリングして欲しかった
前2作の感想と今作の邦題に納得が行っていないことは↓にも書いたのですが
【カーズ3】2017年夏、待望の公開!その前に前2作のおさらいをしよう【カーズ/クロスロード】
「カーズ クロスロード」は、「カーズ」のストーリーの流れを継承しているし、なんで世界は原題そのまま「Cars3」なのに
邦題だけ「カーズ クロスロード」にしたのかが最大の謎です。
以前の記事にも書きましたが、「カーズ」を見たことが無い場合は、「カーズ」のDVDを観てから「カーズ クロスロード」を観た方が
話の流れがつかめると思います。
(評判が良くない「カーズ2」は、私の中では「メーターが主人公のスピンオフ」だと思っていて、あの何でもアリな設定はそういうものだと割り切って観ているので個人的には好きです。笑。でも、あれを「カーズ2」とするなら、今作がなぜ「カーズ3」じゃないのか、やっぱり納得いかないですね)
キャラクターの描写が浅い
これは、3作共に言えると思うのですが、マックイーンをはじめとした主要キャラもそうだけど、
憎まれ役(1のチック・ヒックス、2のフランシスコ・ベルヌーイ、3のジャクソン・ストーム)に位置づけられている
車のキャラクター描写が浅くて、どうしても感情移入が出来ないのが残念。
描写がしっかりしていて感情移入できると私が感じたのは、1のドッグ・ハドソンくらいじゃなかろうか。それでも、何で死んだ設定になったかは物語上謎のままだし。
(実際には、英語版のハドソン役の声優の方がお亡くなりになられたそうで、それで死んだ設定になっているとか。)
あ、やはり、今回のストーリーのカギを握っているクルーズ・ラミレスはちゃんと描写されていましたよ。それに比べてマックィーンは初作から「何でルーキーからこんなに走れるって設定なの?」からして謎過ぎる。「何でこいつは今この設定なのか?」が全然分からない!
私が思う「カーズ クロスロードの特徴」
映画を見ていくうちに、製作側は「この映画、誰に観てもらいたい?」って思って作ったんだろう?思いました。
未就学児がたくさんいる映画館の中でギャップを感じてしまったので書いておきます。
グッズは子供向け。ストーリーは…?
うちの小2息子だって、カーズのキャラクター商品にたくさんお世話になっています。
例えば、靴下、靴、Tシャツなどの衣料品から、シール、トミカ、パズルなどの玩具まで。
「カーズ」の関連グッズといえば、未就学児~小学校低学年じゃないですか?って思うのですが。
映画を鑑賞し終えた後、映画館のカーズ関連のグッズ売り場は子どもたちでいっぱい。
それに対して、今作は「世代交代」「引き際の美学」「技能の継承」「ハイテクなのか叡知なのか」って…
どう見ても、キャラクター商品のマーケティングと映画の対象が違うんじゃない?って思ってしまいました(笑)
セリフの細部や場面の中で、結構メッセージ性が強くなっているようには感じましたが…
個人的には、ちびっ子よりも、小学生以上におすすめします。んー、具体的には、アン〇ンマンやクレヨン〇んちゃんを卒業して、せめてドラえもんの映画のストーリーに共感できる位の理解力がある方が、面白さが分かるかも。
40代以上の人に観て欲しい映画(ネタバレあり)
この映画でのキーになるキャラクターは、最初のトレーナーであるクルーズですが、
私は、マックイーンのメンターであるドッグ・ハドソンのメンター、スモーキーの存在が大きかったと思います。
…ていうか、1950年代の車が、あれだけ現役でそろっているという設定もそもそもおかしくないか?って感じですが、そこを追求しちゃうと、「じゃあ車の擬人化はどうなのよ?」ってなるので、あまり追求しないことにします(笑)
ストームのセリフや練習メニューが、これが40代の私の心にグサッと刺さるのですよ。本人(マックイーン)が気づかないところをさりげなく気づかせてあげたり、単純な力やハイテクでは若者に勝てなくなっている現状に対して、叡知の力で対抗すべるような練習メニューだったり。
一番印象に残ったセリフは「考えすぎないとうまくいく」っていうのでした。
今の私の心境にグサッ刺さりまくって、思わず映画館の暗がりの中でメモを取ったくらいです。
いや、これ、子供向けじゃなくて、子どもを連れて行った親向けのストーリーでしょ(笑)
同年代のスポーツ選手もそろそろみんな引退して指導者になったり、会社でも若い社員がどんどん入ってきて勢いだけではどうにもならない、私たち世代が見て感じることが多い映画です(爆)
ラストは…賛否両論だけど私はアリかな
ラストは、かなりのひねり技ですね。
ネットのレビューでも賛否両論。
個人的には…まあどんなラストでもいいのですが…ええっ、そうきたか…というのはありましたね。
まあ、最後まで読めない展開だった…と思えばそれでいいのかもしれないけど。
チャンスはそうそう巡ってくることがないので、巡ってきたチャンスは掴みとれ
というメッセージか…と思えば…それでもいいのかもしれないけど。
本編前の短編作品「LOU」も地味に良かった
どちらかと言えば、こちらが小学生向けじゃないですかね?
もう、分かりやすく「因果応報」ですよ(爆)
中盤以降のストーリーに、ちょっと涙がほろり。
こちらの方が、よほど主人公のキャラクターの描写が出来て感情移入出来てしまったという(爆)
いるよねー、こういう子。って思いながら見ていました。
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