【感想】「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」は、元・女の子であるアナタに読んで欲しい本

本屋さんに行ったら、西原理恵子さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」がランキング上位にあったので気になって買いました。
この本は、女の子を育てているお母さん向けに書かれている本ですが、それだけでなく、もと「女の子」であった女性が読むと気づきがあるのかなぁと思いながら読み進めました。

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「男で失敗するとどうにもならないから、女も稼ぐ力を身につけよう」

この本が全体的に言いたいことは

「男で失敗するとどうにもならないから、女も稼ぐ力を身につけよう」

というコトなのかと(笑)

私は、もともと西原さんの本や漫画にするほど関心があったわけでもなく、知識としては「毎日かあさん」をAmazonプライムの映画で見たぐらいの知識しかありませんでした。

「毎日かあさん」が好きな人は、こんな笑いの裏ではこんなに苦しかったんだなぁというコトが分かるかもしれません(美化されている鴨ちゃんとのエピソードの裏で西原さん自身が抱えていた苦悩について書かれてありました)。
この本は、西原さんのお子さん(とりわけお嬢さん)の反抗期のところが、特に描写が細かく書かれているというのが印象的です。お子さんが反抗期でお困りの方は読んでみると参考になるところがあるかもしれません。

印象に残ったフレーズ

ちなみに、章立てはこんな感じです。

はじめに
第一章 母と娘のガチバトル
第二章 スタート地点に立つために、できること
第三章 夢見る娘とお金のハナシ
第四章 かあさんの子育て卒業宣言
第五章 巣立ちの時
第六章 女の子が生きていくときに、覚えていてほしい五つのこと
終章 女の子達の<エクソダス>

私が共感できたのは、第5章以降でした。
第5章も良かったけど、第6章は本気で泣くかと思ったほどです。

第4章までは、正直言って共感できない部分もあり「読むのやめちゃおうかな」と思ったのですが最後まで読んでよかった(笑)

印象に残った部分は以下の文章です。

・思春期は心の中のちっちゃな尾崎豊がわんわか暴れる
・子育て中のお母さんが抱えている問題って、子育てだけじゃない
・どんなに反抗期だろうと、お母さんが嫌いだろうと、生きてるんだからそれでいいじゃん
・夢をつかむより、たとえ夢やぶれても、そこから立ち直ることの方が大事
・あなたの「がんばりたい」という気持ちにつけこむのは暴力だから。
 我慢しなくていい。「できない」「無理です」って言っていいんですよ。
・日本人全員が一人ブラック企業みたいだと思う時がある
・真面目も大切ですけど、生きていくためには多少の外道もアリの人生でいかがでしょうか。

 

全てに共感できるわけではないが、気づきはたくさんもらえた本

読み終わった私の感想としては…確かに面白かった、さすが西原さんだわ…と思いつつ…「育った環境があまりにも違いすぎて共感できない部分もあった」というところが本音です。

とともに、ついつい「自分の育った環境を基準に考えてしまう」傾向がある中で「私の育った環境が当たり前ではないんだな」ということに改めて気づか され、他の人と話をするときに念頭に置いておこうと意識を新たにしました。

自分が「男で苦労した」と思うところがある人は、読むと共感できる部分が多いのではないかと思います。

ただ、世の中の女性がみんな男で苦労しているわけではないし、そういう経験が無い人には共感できない部分があるんじゃないかなと思いました。(でもやっぱり言い回しとか展開などかなり面白い、サイバラさんすごいわーって思いながら読みましたけどね)

確かに、これからの時代、女性が稼ぐ力を持つのは当然の流れになってきているけど…男性側の視点が入ったらこういう展開にはならなかっただろうと思うので、あくまで「女性側の視点」として読むといいのではないかと思いますね。

自分ビジネスを考えている人は、ここだけは読んだ方がいい(笑)

もう、ピンポイントで言っちゃう。137ページから141ページ(笑)

サラリーマンじゃない、雇われない人生を送りたいと思うなら、このマインドは必要だと思う。実際にビジネスってこうやって出来上がっているんだろうなって…全体的には感動的な流れなのに、ここだけは腹抱えて笑いました(笑)

 

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