【感想】堀江貴文「多動力」を読んで、子育てに活かせるかを考えた
一世を風靡した「うんこドリル」を抜いて、Amazonの「本の売れ筋ランキング」で1位になった本、それが堀江貴文さんの「多動力」らしい。
もちろん、小学生男児の母としては「うんこドリル」は発売日とともに買いに走った本。息子も時々読み返しては例文を読んで大笑い。
その前に、Facebookに流れてきた、堀江貴文氏「多動力こそが最も重要な能力だ」(東洋経済オンライン)を読んでいたので本の存在は知っていたのですが…
「うんこドリル」を抜いて1位になった「多動力」とは、どんな本なのか?というのに私が単純に興味を持ったのと
多動傾向がある男児と毎日一緒にいる母としては「多動力」というタイトルに強烈に惹かれたのです。
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もくじ
「多動」って聞くと…
落ち着きがない
すごく没頭する割にすごく飽きっぽい
と、今の日本の社会に適応しようとするならば、とにかくマイナスイメージにとらえがちなのです。
しかし、そのマイナスイメージに対して、いいイメージとして捉え方を変えられたら、さもなくば
それを「強み」に出来るならそれがいいよね!
というくらいの、気楽な考えで読んでみようかと思ったのでした。
あれ?本屋さんにない???
あの「うんこドリル」を抜いて1位になったくらいの本だから、さぞかし本屋の入り口で平積みされているだろうと思ったら…
見つからない!
最初、私は意味が分かりませんでした。
ビジネス書のコーナーに1冊だけ置いてあるのをなんとか探し出して手にすることが出来たのですが、帰宅してから調べてみたら、どうやら
売り切れている
らしい。書店で見つけ出した私の執念にとりあえず「〇」をつけることにしました(笑)
kindleならすぐに読めるんですけどね、そんなことは分かっているんですけどね。
オバサンと言われてもいいんです、kindleでしか読めない書籍はしょうがないのでkindleで読むのですが
紙の書籍で発刊されている書籍は、紙の書籍で読みたいんです。重いとかかさばるとかそんなの分かっているけど、紙の書籍を手に取ると「ワクワクする」自分が確実にいます。そこはなぜか譲れないのです。
読みやすい本。自分の読書スピードが上がったのかと錯覚するレベル
展開としては、章立てになっていて、その章の中でいくつかのテーマ(というか見出しというかチャプターというか)に分かれています。
その見出し中で、
冒頭に「POINT」と称してが最大の論点書かれてあり、
その後に本文、
最後に「JUST DO IT」という項目で、要点が箇条書きで書いてある。
という感じです。
読みやすく、分かりやすく、頭に残る。
私もこういう展開で文章が書けたら楽しいだろうな、って思いました。
息子がだらだら宿題をやっている間に、サクッと読み終わっちゃいました。隣にいた息子もビックリです(爆)
「決めて動く」そのために何をするのかを合理的に、かつ徹底的に実行している
私が印象に残ったのは、毎週発刊のメルマガを欠かさず実行するための仕組みづくりの部分です。
毎週発刊すると決めたら、たとえ獄中でも発刊する。「え、ネット環境が無いのにどうやって?」って思ったのですが、制度を最大限に駆使して知恵と人脈で乗り切る、ということが出来るんだなぁ、と。
そして、完璧主義を目指さない。私もどうしても自分が納得いかないと次に進めない癖があるので…
目の前の仕事をサクサク終わらせ、次に行く。そして前の仕事には戻らない。
なるほど、参考になりました。
服選びまでアウトソーシング
「ワクワクすることだけをやる」「やりたくないことはやらない」という趣旨の本、私、最近なぜか手に取る機会が多くて、それ自体に目新しさを感じることは無かったのです。
頭ではわかっているけど、なかなか出来ないよね~
なんて思っていたのですが…
堀江さんがワクワクしないもので、作業として「今でも残っているのは歯磨きくらい」という徹底ぶり。
料理洗濯掃除などの家事全般は、当たり前のように自分ではやらない仕組みを作っています。
服選びに関しては、起業女子の中でも、ファッションに自信が無い人はファッションを好きな人にデパートに同行してもらって服を選んでもらっている人を知っていたので、得意じゃない分野は他人に助けてもらうことに関しては何とも思っていないのですが
服選びが好きな友達にZOZOTOWNにある僕が好みそうな服のURLをLINEで送ってもらい、気に入ったものを買う。
という方法でアウトソーシングしているのに驚きました。ここまで割り切れるのがすごい。
私も自分の手帳講座で「家事は外注できるから、嫌なことは手放す方法を考えることもできる」と言うことが多いのですが、そこまでアウトソーシング出来るのね、と思ってビックリ。
あの、別に、家事が好きな人までアウトソーシングする必要はないんだからね?
手間をかけるのが好きでワクワクするならば、そこまで手放さなくていいんだからね?
ただ
時間が無いし疲れているときには、冷凍食品をチンする
ということに対して、罪悪感を持たずに自分に許可を出せるかどうか、だからね?
お母さんが忙しいときには「ごめん、今日はこれで好きなものを買って」とお小遣いをもらい、コンビニで好きなものを買った方が子どもははるかにうれしい。
だからね?
(そういえば、3月にナリ君のセミナーに行った時も、ナリ君が同じこと言ってたなw)
「質問力」を高めるには
私は質問がどうしても苦手で、質問しようとすると何を言いたいのか分からなくなってしまって、質問するのが怖くなった→分からないものを分からないまま残してしまう、という思春期を過ごしました。
質問力を高めるために、本質的な議論をするために何が出来るか?ということに対しては、本著の中で
- どんなことでも恥ずかしがらずに質問する癖をつける
- 簡潔に文章を書く練習、手短に話をする練習
- 解決したい問題を明確にする
- 必要な情報を集める
- 感情論を排し、ロジカルに判断する
が書いてありました。これは私の課題でもあるな…と(汗)
湧き上がる自分の感情に対してどうやって消化するか、もまた課題ですね。(相手が感情を混ぜてきたりぶつけてきたりするじゃないですか、それの対応方法も含めて課題だな、と)
これからは「教養格差」の時代
この本を読む前から、私が感じていたことです。
教養なきものは奴隷になる
とまでは思っていなかったですが、あと10年先?には人がやっている仕事の大部分は自動化されると言われていますよね。
うちの子どもが社会人になる時には、今からすれば想像もつかない時代になっているかもしれません。
最近は、平野ノラさんがバブリーな風貌で現れているのを見て、現代の子は「ありえねー」って笑っていると思いますが、あれは30年前には見られた光景ですからね。あのサイズの電話はありましたからね。庶民の私は日常的に見たことが無かったですが、お金持ちのクラスメートの外車に乗せてもらったときに「車に電話があるー!!」ってびっくりしたのも30年前ですよw
そして、もう1つ。
こちらは…もう、3年後ですね。2020年ごろから学校の指導要綱が変わると言われていて、自分の意見を出したりディスカッションが出来る能力を問われる時代が来ます。
「言われたことを言われたとおりにやればオッケー」の時代は終わります。
いよいよ「アクティブラーニング」が導入される時代が来ます。(実際にどの程度導入できるの?って思っているのは内緒ですがw)
今まで「親(先生)の言うことを聞く子がいい子」というスタンスで子育てをしていて、その時になって慌てて「自分の考えを言ってみなさいよ」って言ったところで、子どもは言えるわけがありません。
日ごろから、子供が興味や関心を持っているものをつぶさずに、「なんで?どうして?」を恥ずかしがらずに発信できるような環境を作り、一緒に調べたり、調べ方を教えたりして、子どもと関わっていけたらいいかな、と思いました。
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