「マウンティング女子」の傾向と対策。遭遇したら「〇〇しない」こと!

新年度がスタートして早3か月。新しい学年の雰囲気にも慣れてきたことや異例の速さの梅雨明け宣言で予想以上の猛暑にイライラしていることなども絡んで…わらわらと出てきますよね。

人間関係のトラブル。

今回は、中学高校といじめられ、人が嫌いになった私がどうやってここまで立ち直ってきたか

「マウンティング女子に対する傾向と対策」を解説したいと思います。

※マウンティングは女子に限った話ではありませんが、私は女子なので、今回は女子向けに書きたいと思います。

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マウンティングはいじめの前兆

ものすごく大雑把に言うと、人間関係のトラブルに関連する人の根底には「寂しい」「私を分かって欲しい」がかなりの確率であるのね。
で、マウンティングは(「寂しい」も混ざってるんだろうけど)どちらかといえば「私を分かって欲しい」の方が燻って拗れて…最終的にお化けになって出てきた、と私は思っているのね。

ただ、本人には自覚が無いの。自分が2歳…イヤイヤ期の頃なんて記憶にないでしょ?下手すればそのころからの蓄積だったりするから。

まあ、育ってきた過程でいろいろあったんだろうな、と言うことは想像できるんだけど、
おそらく現状としては細かいエピソードは覚えていなくて

「なんか知らんけど、誰も私のことを分かってくれない」

という気持ちだけが残っている。と。

でね、自分のことは自分で分かってあげて労ってあげると開放されるんだけど…
労うのは意識しないとなかなか出来ないし、コツがいる。それに、楽になったと実感できるのに時間がかかる。下手すりゃ何年もかかる。

それに対して…他人をコントロール出来る、言いなりに出来ちゃうと、それで「私が優位に立つ」ことが出来ると「気持ちイイ」んですよ。満たされるのに即効性があるんですよ。

というわけで、ついつい…
承認欲求を手っ取り早く満たすには、優劣をはっきりさせて「私はあなたより上なのよ」が分かりやすく分かる「マウンティング」になる、というわけ。

マウンティングする側も実は苦しい

ここは知っておいた方がいいです。多分、他に「自分を分かってくれる」方法を知っていたら、こんなことは起こらないので。
そこらでマウンティングをするっていうことは、「私は満たされてません」と全身に看板ぶら下げて歩いているようなものですからw

マウンティングする側も、実は「無意識」だったりする

そして、マウンティングをしている人は、過去に自分も誰かからマウンティングをされています
(されたことが無ければ、そもそもマウンティングを知らないラッキーな人になれるw)
親から日常的にマウンティングをされていて、それが当たり前の文化で生活していると、
息を吸って吐くかの如くマウンティングをしてくる人がいます。
でも、その人、自分がマウンティングをしていることに全く気付いてないんです。

例えば…いつも、ちょっと嫌味っぽい人とかいるじゃないですか。
分かりやすいイメージとしては、昼ドラでお姑さんがお嫁さんに「〇〇さん、ここちょっと汚れてるわよ」みたいなやつw
あれはマウンティングの分かりやすいパターン。
言っている側の立場からすれば、ちょっと皮肉っぽく言うのが「私、知的」「私、ひねりが効いてる」くらいにしか思ってないから。
こんな分かりやすいマウンティングは、今となっては絶滅危惧種。

最近はネットでも「マウンティング女子」って揶揄されたりと…いろいろなことが分かってくるようになったからか、マウンティング自体が日常会話に巧妙に隠されていますね。
笑顔で悪気なく、本人は全く気付いてないのに「マウンティング」してくる人っているから!!!
気づかないうちにダメージをじわじわと与えられているケースも。

マウンティングの典型的パターン

  1. 根底は「満たされてない」
    そもそも、気持ちが満たされている人はマウンティングなんてしないです。
  2. 実体は「八つ当たり」と変わらない
    自分が他人を使って満たそうとしているということを正当化するために、ありとあらゆる理由をつけ、手段を講じて「私が正しい、相手が間違っている理由」をアピールします。
    そこに「私も少しは悪いところがあるかも」なんて思ったら相手の思うつぼです。
    自分に至らないことがあったとしても、誰かから八つ当たりされる筋合いは1mmも無いのです。自分を守るのは自分しかいないのです。そんなタイミングで自分にダメ出しする必要はありません。
  3. 本人も分かっていない場合が多い
    マウンティング女子に対して、決してやってはいけないことの1つとして「正攻法で返す」ということ。
    ついつい、「あなたのしていることはマウンティングですよ、やめてください」って教えて止めてもらいたくなりますよね。
    小学校の時に先生から教わりましたよね。「いやなことをされたら『やめて』って言いなさい」と。
    それが何の効果もないことは、小学生の時点ですでに体験済みですよね。(だから小学校の道徳教育はあてにしてないのですw)
  4. 「私は悪くない」が基本
    自分はマウンティングされるのが怖いのか、基本「自己防衛」のスタンスです。
    単なる「お知らせ」だったとしても、勝手に自分が責められたと勘違いして「私は悪くない」「私は何も悪いことしてないのに」と被害者ぶって最終的に自分の都合のいいように持っていこうとするのもマウンティング女子の特徴です。

ホント、これは、気の毒なところもあるのですが
マウンティングが日常的に、かつ、無意識的に行われている親子の会話をちょくちょく耳にします。
よその子を持ち上げるために自分の子をディスるのは、割とよく見る光景ですしね。
ていうか、マウンティングを全くされずに育つというのは、「家が最初から大金持ちだった」レベルの幸運と言えるのではないかと。

「マウンティング女子」の派生が「ドリームキラー」

「自分を分かって欲しい」「私を見て欲しい」が拗れてお化けになったのが「マウンティング」。
その中でも、どちらかといえば保守的というか、「いつもと同じ=安心=安全」という思考の傾向があるグループがあります。このタイプが拗れてお化けになると、マウンティングしながら他人の夢まで奪う「ドリームキラー」になります。

「ドリームキラー」の特徴は、何かにつけて否定から入ります。何かにチャレンジしようとする人を見ると「準備はちゃんと出来ているのか」「もう少し後でもいいんじゃない」と、「心配」を盾にしてとにかく否定から入ります。

「出来ない理由」を探すことに関しては天才的、です。

例えば、海外旅行の話になると「英語がちゃんと出来るようになってから」と予防線を張るのもこのタイプ。英語がちゃんと出来るようにならなくても行ける国はいくらでもあるし、行ってみないと分からないこともある。それに、日本の旅行代理店で申し込む普通のツアーならば、現地の空港で入国審査さえ通ってしまえば日本語通じる人がお迎えに来てくれる…と説明しても「治安が」「病気になったらどうするの」と、「心配」を盾にありとあらゆる出来ない理由を探し出して計画を阻止しようとします。

他人に向ける「心配」は、自分の心の土台が出来ていない状態で相手の心に居場所を作る行為です。
そこまで拗れちゃうと、相手の心だけじゃなくて夢や将来まで奪いかねないのですが、当の本人は全く気が付かずに「あなたのためを思って言っているのよ」とドヤ顔で迫ってきます。

マウンティングが発展すると「〇〇〇」になる

マウンティング自体は、残念ながら日常的にあちこちで行われている光景です。
ただ、マウンティング自体が大したことは無くて、相手も「一晩寝たら忘れている」くらいのものがほとんどだと思います。
個人的には、マウンティングが発展して相手が目に見える形でダメージを負っている状態になってしまったら、それは「いじめ」なのではないかと思います。

ただ、相手がダメージを負っている光景を「相手の間違いを私が正したのだから、私は悪くない」と(自分に都合がいい)解釈して、追い打ちをかけてしまうんですよね。
「私が理屈をこねて正当性を主張して優位に立った」ってだけなのにw
虐めている側は、いくら正当化したとしても、それだけ「満たされてない」と言うことを全身で証明しているということなんですけどね…

【関連記事】「いじめ」に関しての考察(すべてのケースに当てはまるわけではないけど)

「マウンティング女子」に出会ってしまったら

とにかく「相手の感情にのまれない」ことに専念すること。共感はしてもいいです。でも「絶対に同情するな」ってことです。

「共感」と「同情」の違いは、「共感」は、「うんうん分かるよ」と仮に言ったとしても自分の気持ちを混ぜない、ということがポイント。

分かりやすく言うと、小料理屋のママが常連客の愚痴を聞いて「うんうん」と口では言いつつ自分の心に留めることなく聞き流す。あんな感じです笑

同情は、相手の気持ちに入り込んでしまうこと。その隙が、最終的に相手に心を支配されてしまうのね。

マウンティング女子の手法の1つとして「最初はかわいそうな人を演じる」ってのがあるんだけど、そのタイミングでうっかり「かわいそう」とか思っちゃうこと。これ、アウトね。
「かわいそう」って思っちゃうこと、これ、実はマウンティングなのね。優しさじゃないのね。そこを勘違いしてると足元掬われるのね。
同じ立ち位置の立場の人に対して「かわいそう」って言葉は基本使わないの。「かわいそう」って言葉を使っている時点で「私は見下してます」って言っているようなものなのね。

「かわいそう」って言葉を日常的に使っている時点で、私は(無意識的に)他人に優劣つけていますよ、ということです。

多分、私がマウンティング女子になびかなくなったのは「かわいそう」って言葉を意識して使わなくなった事が初めの1歩だと思う。

海外で、「物乞いにお金を恵もうとしたら財布をすられた」というのがあるじゃないですか。あれと同じイメージで、わざと「かわいそうな人」を演じておいて、相手が「かわいそう」って思ってくれる…あ、こいつ、やり方次第で心をコントロールできるんだな、ってマウンティング女子はロックオンしてくるから。物質を盗むならそれだけで済まされるけど、心を盗まれるのは後のことを考えると結構キツイ。

「群れなくても大丈夫」になろう

いつも1人で行動する、というわけではありません。

「そんな奴らと関わるくらいなら、1人でいるほうがマシ」という選択を取れると、他にも同じ考えを持った人が集まってきます。

マウンティング女子は「私を分かって欲しい」と「寂しい」が同時進行で膨らんでいる人が多いです。そこに「誰かと一緒じゃないと不安、寂しい」を持っていると引き合う可能性が上がります。

私の現状を知り、「これは出来ます」「これは出来ません」がはっきり線引き出来て、「私は本当はどうしたいのか」を明確にして誰かの為に頑張りすぎないことが大切です。

誰かの為に頑張りすぎて自分を置き去りにすると、そのココロの隙を狙ってマウンティング女子が仕掛けてくるでしょう。

そして、時には「群れずに1人で行動する」という選択肢を持てるようになると、マウンティング女子のターゲットにされる確率は減りますよ。

 

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