【感想】「心屋先生のお母さんが幸せになる子育て」心屋仁之助

本日のライブドアニュースで、こんな記事を見かけました。

読売新聞の「人生案内」に掲載された「1番になれない小5息子」に意見続々(ライブドアニュース)
詳しいことは記事をお読みいただければと思いますが、この件に関してTwitterでは

人が嫌がることをせず、いつもニコニコ穏やかで、少年野球のキャプテンを務めるほどの人望があり、活躍をした選手に「おめでとう」と声を掛けられるほどのできる息子を誇れない毒親。

という文面と共に紹介されたのが記事として掲載されています。

「お母さんがお子さんに過度の期待をしているんだな」と思ったのが私の最初の感想ですが、そういえば…

少し前に読んだ心屋仁之助さんの本の感想を、ブログにまだ書いていなかったなぁと思い出したので、書いてみることにしてみました。

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副題が「子育ての<呪い>が解ける魔法の本」という、インパクトがあるタイトル

一生懸命子どもを育てているのに

「それって『呪い』ですよ」

って言われたら…

ショックですか?
「そんなことないわよ!しっかり愛情をもって育てているわよ!」と反発しますか?

私は「うん、そうだね(笑)」って思ってしまいました。
私自身が、親の「愛情」という名の「呪い」をしっかり受けていたという自覚があるからです。
私自身が、親に育てられたのと同じように子どもを育てたら、私と同じように苦しくなることがあることを知っていたから、どうにかしないとという気持ちがあったからです。
(誤解しないように追記しますが、親から育ててもらったこと自体には感謝をしています。ただ、親が「良かれと思って」接していたことを私が愛情と受け取れない場面が多々あって、そのギャップに苦しんだのもまた事実です。)

お母さんが子供を思う気もち、「愛情」と「呪い」は表裏一体

ということで、親がいくら「愛情」だと思っていても、子供が「愛情」と捉えるか、はたまた「強制」とか「拘束」とか「呪い」とか…、どうとらえるかは、親じゃなくて「子供が決める」と私は解釈しています。

私個人的には、お母さんが子供に「呪い」をかけてしまうのは仕方がないことだと思っているんですよね。
だって、親が子供に期待するなって言われたって無理な話でしょ?

「こんな子に」の願いはすべて呪い

ってこの本には書いてあるし、そりゃそうだって妙に納得しました(笑)

親の「呪い」は、接し方や捉え方を変えれば減りはすると思う、でも、おそらくゼロには出来ない。だったら、子どもには「呪いの解き方」を教えてあげればいいんじゃないかと、最近思うようになったのです。もちろん、「以前は子どもだった」私たち親も、自分の親からの「呪い」を解くことはできるのです。

ていうか、先祖代々「呪い」をかけられ続けているから、自分の子どもにも知らず知らずのうちに「呪い」をかけているんですよね。

「後者」の子供を育てるための解説書

心屋さんの言う「前者」「後者」という言葉の意味は、googleで検索してもらえれば解説しているブログやサイトは山のようにあるので、ここでは割愛するとして…

どうしても、前者になることを求められるような教育だったり風潮だったり。
後者は前者になれないから苦しむわけですね。
で、前者に見られたくて「前者アプリ」を搭載するけれど、どこかでひずみが出て苦しくなる。

だったら、後者だということを認めて、後者らしく育てていけばいいんじゃない?って言うことが書いてあるのがこの本である、と私は解釈しています。

子供よりも私の気持ちが楽になった本

この本は、

  • 親が子にしている期待は呪いである
  • 子供のタイプ(前者後者の見分け方、後者との付き合い方)
  • 我が子の「呪い」の解き方
  • 親自身の「呪い」からの解かれ方
  • お金の「呪い」から自由になる(存在給って?)
  • 誌上カウンセリング

という構成になっています。

この本を読んで、まず私の気持ちが楽になりました。というのは、私自身が「後者」なのに、前者になるべくして育てられて、過度の期待に押しつぶされて苦しかった経験をもつ張本人だったからです。

「この子はこのままでいい」

って子どもに言う前に

私が私に「このままでいい」って、少しだけだけど思えるようになったのが大きかったです。

私が私らしさを尊重しつつ、自分に今、出来ることは何だろう?

って考えたら、自分の中で何か…「ぱっかーん」とまではいかなかったけど(笑)、自分の気持ちが楽になるきっかけを与えてくれた本でした。

個人的には、巻末の「誌上カウンセリング」にある、「子どもがゲームに熱中して勉強しない!」は、男子を持つ母としてはおススメの項目でありました。後半の「不安の倍、倍ゲーム」の展開は私はあまり好みの展開じゃないんだけど、前半の「不安の種ばかりを見つける」ってところは面白すぎて、笑いながら読んでました(爆)

親子どちらか、あるいは両方が後者の人におススメ

えーと、この本、「あらら?」って思うところがあるとすれば…
子供の育て方の注意点に関しては、ほぼほぼ後者についてしか書かれていないのです。
前者のことはほとんど書かれていません。
「親が前者で子供が後者」だと、子育ても子どもも苦しくなる、というのが前提で書かれているので、前者は基本的に育てやすいという考えなのでしょうか?

また、私みたいに、自分の親が前者で自分が後者の場合は一読の価値があると思います。この場合は、自分が「子ども」の立場に立つことが出来るので、自分で自分にかけられた「呪い」を解くきっかけになるかもしれません。
あとは、お金を使うことに罪悪感があって使えない(要するに貧乏性ってことかな?笑)、それで苦しい人は一読の価値があるかもしれません。私はかなりこっちの「呪い」がキツイですねw

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